2009年04月20日

第一回Grand Seiko presents前田憲男コンサート

 世界的にも音響的に良いと言われる、会場は浜離宮朝日ホールである。コンサートのサブタイトルは、「前田憲男 ピアノアレンジによる『West Side Story』への想い」
 本番当日にはアメリカから、ミュージカル「West Side Story」の主人公、ジョージチャキリスから、成功を祈るという祝辞を前田憲男にいただいた。そのとき初めて知ったのだが、前田憲男先生とジョージチャキリスとは、なんと同い年だったのである。
 第一部は、サブタイトルの『West Side Story』の名曲のピアノアレンジである。このシーンは、山下美香という女性ピアニストを中心に展開した。類い希な本人の努力で、前田憲男先生の意図する雰囲気は出せたと思う。先生との練習でも涙ぐましいシーンも多々あった。そのピアニストの持ち味を尊重する前田憲男先生は、その持てる力を最大限に引き出す天才である。
 第二部は、スクエアピアノといわれる19世紀中期にスタンウエイで創られた、レトロピアノを前田憲男先生がソロで弾かれた。ベートーベンの「月光」他。先生曰く「このレトロのピアノの音は井戸水だ」と。このピアノは、調律が難儀である。現代のピアノのようにはいかない。そもそもピッチが上がらないのである。だが、それなりの素晴らしい味がある。まさに味わって先生は演奏していた。
 本当は、ありていなステージ上ではなく、その巨大な長方形の家具のようなピアノを客席の中奥に置き、それを包むように観客が聴くという、かつての中世時代のサロンコンサート風景を、先生は考えたらしいのだ。しかし、そのあまりの楽器の重さに実現はできなかった。
 後半は前田憲男先生の本領の発揮である。ピアノトリオでのジャズアレンジのオンパレード。会場は湧き上がった。
 開催翌日には100通を超えるご意見メールをいただいた。
posted by 池田和一郎 at 13:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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