2009年10月16日

音楽家前田憲男の残すべき正体

数年の間、音楽家前田憲男の取材に立ち会った。
紙媒体では日経新聞から、旅雑誌や地方タウン誌、ジャズ専門誌を経て、最近では朝日新聞の取材も受けた。
レギュラーである「題名のない音楽会」や「ミュージックフェア」は別として、テレビでは「徹子の部屋」や佐藤しのぶさんの番組。ラジオでは、FM東京の松任谷正隆さんの番組、ニッポン放送のテリー伊藤さんの番組、文化放送の安藤和さんの番組、そして最近では、ラジオ日本の、おもちゃ博物館の館長で有名な北原さんの番組に出演した。
それまで前田憲男先生は音楽番組には数多出演してきた。しかし本人の素顔的な取材に応じることは希だった。それだけに作編曲家前田憲男の名前をご存じの方は多いが、決して一般大衆的ではなかった。
一連の取材を通して音楽家前田憲男の素顔が見えてきた。
あくまでも音楽技術や表現技術などを超えた、前田憲男とは生粋の音楽家なのである。
ピアノが歌うのである。音楽を超えて自然であり、感覚的な人間音なのである。たまに弾くレパートリーの中に「恋のアランフェス」がある。僕の記憶にあるその曲はギター曲でありロドリーゴサウンドである。それが、前田憲男のピアノでは、そのままギターがピアノに置き換わるだけ、感覚はそのままに、わきあがる寂しさに泣けるのだ。
良いと認めたものは良いと、当たり前が芸術的にできる怪物なのである。

来月11月17日のGrand Seiko presents前田憲男コンサート5でも、その音楽空間がこだますると思う。
posted by 池田和一郎 at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月28日

Vol.5、開催いたします

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Grand Seiko presents前田憲男コンサートも、いよいよ5回目を迎えることになりました。今回のサブタイトルは「受け継がれて行くべきもの」です。
作編曲家でもありピアニストでもある前田憲男はジャンルを超えた本物の音楽家です。その多彩な彼のピアノは世界を歌っています。
わたしたちは、前田憲男の音楽散歩を後世に残そうと願っています。


《Grand Seiko presents 前田憲男コンサート Vol.5》
     −受け継がれて行くべきもの-


2009年11月17日(火) 開場:18時30分 開演:19時
会場:浜離宮朝日ホール
料金:S席-6000円 A席-4500円
出演:齋藤たかし(Dr)、木村将之(Bs)

http://www.miraim.com/concert/noriomaeda/
posted by 池田和一郎 at 14:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月05日

コンサート・ご感想A

前田憲男さんの演奏会、やっぱり生音は良いです。PA通しちゃうと、この『空間で混ざり合う響き』っていうのは望めない。PAスピーカーなんていう巨大なコーン紙から出る音と楽器そのものの音は別物だと思います。スポンサーとの関係もあり毎回『時』というものに関わる選曲なのでありました。
素晴らしかったのはピアノの倍音を上手く活かした奏法。あるインターバルで並行で弾くと(どんなインターバルかは秘密。各自研究されたし)、弾いてない音が倍音で立ち上がってきて、ピアノなのにオルガンライクなサウンドが生まれるんです。そのサウンドが素晴らしいコントラストになります。こういうサウンドは他では聴いた事がなかったし、数曲でこのワザを繰り出していらっしゃったので、ある意味『前田スペシャル』と表現して良いのでは、と思います。ラヴェルのボレロでホルンとピッコロとチェレスタで面白い効果がでるセクションがありますが、あれに近い感覚を持ちました。ウチの電子ピアノでは多分再現できないので、生ピアノ弾ける時に確認してみたいと思います。そういえば、ウチのオクテットの譜面でもギターとラッパのユニゾンだとギターの倍音が立ち上がって聴こえるわけだし、そういう効果って研究すると色々出てきて面白いかもしれないなぁ。
posted by 池田和一郎 at 20:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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